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柑橘類の代表格:はっさく、夏みかん、甘夏の違いと特徴それぞれの魅力

食品

はっさく、夏みかん、甘夏(あまなつ)といえば、柑橘類の中でも特に人気のある品種です。では、これらの果物にはどのような違いがあるのでしょうか?見分け方や味の特徴、それぞれの旬の時期は何時なのでしょうか?今回はこれらの疑問に答えます。

それぞれの果物の名前の起源、産地、そして独自の特徴、見た目や形状、味わいや食感の違いについて、分かりやすく解説していきます。また、甘夏と夏みかんのユニークな関係性についても触れます。

はっさく、夏みかん、甘夏の違いとその特徴

柑橘類が大好きな人は多いですよね。伊予柑やデコポンも美味しいのですが、酸味が強い果物にも魅力があります。はっさく、夏みかん、甘夏(あまなつ)、そして文旦(ぶんたん=ぼんたん)もそれぞれに特徴があり、どれも捨てがたい存在です。

はっさく、夏みかん、甘夏は、ジャム作りに適した柑橘類ですが、これらにはどのような違いがあるのでしょうか?見分け方についても、多くの人がまだよく知らないかもしれません。

これらはすべてミカン科ミカン属に属する日本原産の柑橘類です。はっさくは主に普通八朔・紅八朔という品種があり、夏みかんは夏橙(なつだいだい)、特に川野夏橙(かわのなつだいだい)として知られています。甘夏(あまなつ)は甘夏蜜柑(あまなつみかん)や甘夏橙(あまなつだいだい)とも呼ばれます。ミカン科に属するため似ているのは当然ですが、それぞれの原産地には違いがあります。はっさくは広島県、夏みかんは山口県、甘夏(あまなつ)は大分県が原産地です。

これらの柑橘類の個性を詳しくご紹介していきます。

八朔(はっさく)の魅力:その起源と特性

「八朔」として知られるこの果物は、一般的に「はっさく」と呼ばれ、漢字では「八朔」と表されます。この名前は、旧暦の8月の初日が最も美味しい時期であることから付けられました。

八朔(はっさく)は文旦(ぶんたん=ぼんたん)との交配種で、元々は広島県が原産地です。しかし、現在の主要生産地は和歌山県で、国内の八朔(はっさく)の約70%がここから出荷されています。

一般的には12月から収穫が始まり、1~2ヶ月間の貯蔵期間を経て市場に出されます。この期間中に酸味が和らぎ、食べごろになります。

八朔(はっさく)は2月から3月にかけてが旬で、完熟すると3月から4月半ばまで味わうことができます。皮はなめらかでツルツルしており、果肉は水分が少なめで特有の苦味があります。甘夏や夏みかんと比べると、やや乾燥した食感で独特の食べごたえがあります。

夏蜜柑(なつみかん):その酸っぱさと特徴的な魅力

夏蜜柑(なつみかん)は、その酸っぱさで知られる柑橘類の一種です。梅干しを思い出すような、唾液がじんわりと出るほどの酸味が特徴です。

この果実は水分が豊富で、強い酸味があります。見た目は大きめでやや扁平な形をしていて、皮は凸凹していて厚みがあります。

「夏蜜柑」という名前は漢字で表記されますが、正式には「夏橙(ナツダイダイ)」と呼ばれ、実際にはみかんよりも橙に近い果実です。

この柑橘類は江戸時代から知られ、原産地は山口県です。現在では特に熊本県、鹿児島県、愛媛県で生産が盛んで、これらの地域からの出荷量が全体の7割を占めています。

名前から夏に収穫されると思われがちですが、実際の収穫時期は冬です。冬に収穫された夏蜜柑は、夏まで保存されるか、春から初夏にかけて木に成らせて特有の酸味を和らげます。

この酸味を和らげるために夏まで寝かせることから「夏蜜柑」(なつみかん)という名前がつけられました。主に4月から5月にかけて出荷されますが、直接食用として出荷されることは少なく、ジュースやジャムなどの加工品に使われることが一般的です。

また、夏蜜柑(なつみかん)という名前は時に甘夏(あまなつ)とも呼ばれることがあります。夏蜜柑(なつみかん)と甘夏(あまなつ)は呼び方が違うだけで同じものです。

甘夏蜜柑(あまなつみかん)の特長とその魅力

多くの人に「夏みかん」として親しまれている甘夏蜜柑(あまなつみかん)。店頭で「夏みかん」と表示されているものの中には、実は甘夏蜜柑(あまなつみかん)が含まれていることがあります。

甘夏蜜柑(あまなつみかん)は大分県の果樹園で発見された夏みかんの変種です。この種は甘夏蜜柑(あまなつみかん)や甘夏橙(あまなつだいだい)とも称されます。「枝変わり種」とは、植物の一部の枝だけが他の部分と異なる特性を示す突然変異のことで、こうした変異が新種の発見につながることがあります。

甘夏蜜柑(あまなつみかん)の正式名称は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」で、熊本県がその主な生産地となっています。甘夏蜜柑は夏みかんと比較して、特に甘さが際立っています。

サイズは夏みかんよりもやや小さく、皮は滑らか。酸味が控えめで糖度が高いため、生で食べるのに適しています。

収穫は1月から始まり、倉庫で一定期間寝かせて酸味を抜き、熟成させてから出荷されます。夏みかんに比べて酸味が抜けるのが早いため、最も美味しい時期は3月から5月にかけてとされています。

はっさく、夏みかん、甘夏の特色と魅力:各々の味わいと旬の時期について|まとめ

はっさく、夏みかん、甘夏(あまなつ)は、日本が原産のミカン科ミカン属に属する柑橘類です。これらの果物はそれぞれ独自の原産地、味、水分量、旬の時期を持っています。

はっさくは広島県が原産地で、苦味と酸味が特徴です。果肉は水分が少なめで、最も美味しい時期は2月から3月にかけてです。

夏みかんは山口県原産で、強い酸味と多くの水分を含んでいます。そのため、主にジュースやジャムの加工品に用いられることが多いです。旬は4月から5月です。

甘夏(あまなつ)は大分県が原産地で、糖度が高く酸味が控えめなのが特長です。水分量が多いため生食に最適です。旬の時期は3月から5月までで、一般的には「夏みかん」とも呼ばれることがあります。

これらの柑橘類は見た目や味、旬の時期においてそれぞれ異なる特徴を持っています。旬の時期にそれぞれを味わい比べてみるのも楽しいですね。ぜひ、自分の好みに合う柑橘類を見つけてみてください。