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お正月に欠かせない!鏡餅の正しい取り扱いと保存方法

食品

お正月に飾る様々なアイテムの中でも、特に重要なのが鏡餅ですね。市販の真空パックの餅も便利ですが、自家製で作る鏡餅も素敵です。

でも、鏡開きの際、鏡餅が硬くて扱いにくいと感じたことはありませんか?

そんなときのために、簡単な切り方と、切った後の保管方法をご紹介します。

鏡餅を「開く」理由とは?

1月11日の鏡開きは、お正月に飾った鏡餅を食べる日です。もともとは1月20日に行われていましたが、江戸時代の変遷を経て、現在は1月11日に行われるようになりました。一部の地域では今も昔の慣習に従い、1月20日に鏡開きを行うこともあります。

「開く」という表現の背景

鏡開きでは「切る」のではなく「開く」という言葉を用いますが、これには深い意味があります。

鏡餅は歳神様に捧げる重要なお供え物で、食べることにより神様の恩恵が得られるとされています。

武士の間では、鏡餅を鎧の前に置き、食べる習慣がありましたが、刃物で切ることは不吉な意味を持ち、特に切腹を思わせるため避けられていました。

そこで、包丁を使わず木槌で餅を細かく砕く方法が採用され、「割る」という言葉の代わりに「開く」という表現が使われるようになりました。これが鏡開きの名前の由来となっています。

固くなった鏡餅を柔らかくする方法

電子レンジでの柔らかくするテクニック

鏡餅が固くなってしまった場合、まず試したいのが電子レンジを使った加熱です。1分程度加熱した後、中心部を確認し、まだ硬ければ30秒ごとに追加加熱をしましょう。理想的な加熱状態は外側がしっかりしていて中は柔らかいことです。過度な加熱は餅を柔らかすぎる状態にし、切りにくくなるので注意が必要です。

水浸しでの柔らかくする方法

電子レンジを使っても固さが改善されない場合、餅を水に浸して一晩おくと良いでしょう。水に浸した後の餅が包丁で切りやすいかを確認し、もしまだ硬ければ再度電子レンジで加熱して柔らかくすることが可能です。

おかきとしての活用法

鏡餅をおかきとして楽しむ方法もおすすめです。まずは固くなった餅を木槌で細かく砕き、2~3日間乾燥させます。乾燥した餅を160~180度の油で揚げ、キツネ色になるまでカリカリに焼き上げます。熱いうちに軽く塩を振ると、自家製のおいしいおかきが完成します。ただし、乾燥中にカビが生えることがあるので、その場合はカビを取り除いてから揚げてください。

鏡餅を長持ちさせる保存のコツ

冷蔵での保存方法

切った鏡餅を放置すると乾燥し、再び固くなる可能性があります。そうならないように、一つずつラップで包んで冷蔵庫に入れて保存しましょう。この方法であれば、だいたい3日から1週間ほどは餅を新鮮に保つことができます。使う前にカビが生えていないかチェックし、焼き餅やお雑煮に活用するのがおすすめです。

水に浸して冷蔵庫で保管

すぐに使わない場合は、餅を水に浸した状態で冷蔵庫に保管する方法が良いでしょう。餅を完全に覆うほどの水量で、毎日水を新しくすることが大切です。このやり方だと、元の餅の状態にもよりますが、約2週間保存が可能になります。

冷凍による長期保存

鏡餅を当面食べる予定がない場合は、冷凍保存が役立ちます。切った餅を一つずつラップで包み、ジップロック袋に入れて空気を抜いてから冷凍します。この方法なら、最大半年間保存できますが、風味が落ちることもあるため、2ヶ月以内の消費を目安にすると良いでしょう。解凍時は、そのまま加熱しても良いですが、焼き餅を作る際は中心まで火を通すために自然解凍するか、電子レンジで加熱することをお勧めします。

まとめ|鏡餅を食べやすくするための柔らかくする方法

通常、鏡餅は飾っておくと硬くなりがちですが、適切な処理を施せば食べやすく柔らかくすることができます。無理に包丁で切ろうとすると、上手くいかないだけでなく、怪我をする可能性もあります。電子レンジで加熱するか、水に浸すことで柔らかくし、切りやすくすることができます。切った後は個別にラップに包んで保管すれば、いつでも美味しい餅を楽しめます。神様へのお供え物としての鏡餅も、美味しくいただくことができれば、その恩恵をより深く感じることができるでしょう。