昆布から取り出される独自の風味と奥深さが、多種多様な料理に不可欠な昆布だしの魅力となっています。その味わいは、家庭料理の基本とも言える重要な要素です。しかし、昆布だしを切らしてしまった時、料理をすることが難しくなってしまうことも。そんな時、「昆布だしがないけれど、どうしよう？」と困ったときのために、昆布だしの代わりになるアイテムを知っておくと非常に便利です。本記事では、そんな昆布だしの代替品をご紹介します。
【選ぶ際のポイント】昆布だし選びのカギは「グルタミン酸」
昆布だしの代わりを探す際には、昆布だしの成分を理解することが欠かせません。特に、うま味成分である「グルタミン酸」に注目しましょう。このグルタミン酸を含む食材を選ぶことで、昆布だしに近い風味を料理に加えることができます。以下で、昆布だしの代替となる食材をいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの昆布だし代替品10選
昆布茶
昆布を乾燥させて粉末にした「昆布茶」は、料理に隠し味として加えることで、昆布だしに匹敵する風味を出すことができます。昆布茶は昆布のうま味が凝縮されており、非常に便利な昆布だしの代替品です。使い勝手の良さから、昆布だしの代わりとして、またはそれを超えて愛用されている方もいます。
ほんだし
和食の味付けに欠かせない「ほんだし」は、幅広い料理に使える粉末だしです。かつお節や昆布、椎茸など、様々な素材のうま味とコクが詰まったほんだしは、昆布だしの代わりにぴったりです。調味料が加えられていないため、様々な料理に使えるのが魅力的です。
めんつゆ
家庭のキッチンで幅広く活躍する「めんつゆ」は、かつおと昆布をベースにした出汁に、醤油やみりんで風味を加えた調味料です。麺類だけではなく、多様な料理に利用でき、昆布だしを使うレシピにも簡単に取り入れられます。特に、うどんやそばのつゆや煮物に使うと、昆布の風味が料理に溶け込み、美味しさを引き立てます。
昆布風味調味液
昆布ベースに醤油やみりんを加え、豊かな風味をつけた昆布風味調味液。昆布だしの良い代替品となり、料理に深みと味わいを加えます。これらの調味料を使うことで、料理に必要な風味の調整が手軽に行え、料理のバリエーションが広がります。
うま味調味料
うま味を加えるために便利な「味の素」などのうま味調味料は、料理にコクと深みをもたらします。昆布だしの代わりとして、特に炒めものやチャーハンに加えることで、求めている風味を手軽に補うことができます。昆布特有の香りはありませんが、料理を一層美味しく仕上げてくれます。
ハイミー
料理に豊かなうま味を加える「ハイミー」は、味の素と似ていますが、より多くのうま味成分を含んでいます。これにより、ただのうま味調味料を超えて、実質的に「うま味だし」として使用できます。昆布だしの代わりに使う場合、料理に合わせて加える量を調整することで、汁物から炒め物まで幅広く活用できます。
濃口醤油
関東地方で好まれる「濃口醤油」は、グルタミン酸が豊富で昆布だしの良い代替えになります。この調味料は和食に欠かせず、特有の濃い味わいが特徴です。昆布だしの代わりに使う場合、塩分を調整しながら少しずつ加え、味のバランスを見極めることが重要です。
ブロッコリー茹で汁
意外に聞こえるかもしれませんが、「ブロッコリーの茹で汁」も昆布だしの代用になります。ブロッコリーに含まれるグルタミン酸が昆布と同じように茹で汁に溶け出し、昆布だしとして使えます。ただし、そのままでは味が薄いため、料理によっては追加の味付けが必要です。この基本のうま味を活かして、他の調味料で味を整えると良いでしょう。
トマトベースのソース
トマトベースのソース、特にケチャップを適量の水で薄めることで、昆布だしの代わりになります。トマトに含まれるグルタミン酸が昆布のうま味を補い、手軽に使えるトマトケチャップは非常に便利です。ただし、酸味を抑えるために水で適切に薄めることが大切です。
しいたけの戻し汁
しいたけを水で戻した際の「しいたけの戻し汁」は、昆布だしに代わる素晴らしい選択肢です。干ししいたけに含まれるグアニル酸が、昆布だしと同様の深みとコクを料理に加えます。昆布だしとは異なる独特の味わいを楽しめます。
まとめ
昆布だしの代わりには、うま味成分が豊富な食材や調味料がおすすめです。特に昆布茶、ほんだし、めんつゆ、昆布風味調味液、味の素、ハイミー、濃口醤油、ブロッコリーの茹で汁、トマトベースのソース、しいたけの戻し汁などが、昆布だしに代わる良い選択肢として挙げられます。
